2013年9月16日月曜日

2013年9月8日 新宿連絡会医療班報告

2013年98日 新宿連絡会医療班報告

医師3名、歯科医師1名、看護師2名での対応となります。

雨の中での対応で、炊き出しも都庁下で行われましたが、あまり激しい雨とはならず、吹き込みもひどくなくて助かりました。

雨の中も炊き出しにいらした方はほどほどにいらっしゃいましたが、医療相談は落ち着いており、市販薬対応は78人、血圧測定12人、医療相談0件でした。

風邪薬が29、胃薬が31、痛み止めが7、正露丸が4、整腸剤が4と、このところ下痢の方も多かったそうですが、やはり胃腸関係が少し多く出ました。
湿布は冷湿布が24、温湿布が3、軟膏はかゆみどめが8、オイラックスが17、水虫が7、などと、こちらも夏っぽいところでした。絆創膏・ガーゼは7でした。


とあるおじさんが、娘さんのような年齢の方を連れていらっしゃいました。
おじさんは、最初は「僕は何度か来たことがあるのでだいたいわかります」なんておっしゃっていたのですが、しばらく話していたら「いや、実は10年くらい前にあっちにいたんですよ」とのこと。かつて、炊き出しにいらしていた元当事者の方でした。

ひとしきり昔の炊き出しの話で盛り上がったあと、運営などのことに話は移りました。
もう20年も、毎週日曜日に炊き出しを続けている、このしているってすごいなあ、と改めて思いました。このゆるいつながりを、つなげて継続していくには、すごい苦労が伴うでしょうし、並大抵の覚悟じゃないなぁ、と思います。

医療スタッフと薬はどうしているのかと聞かれたので、スタッフは完全ボランティア、薬は薬局さんからの寄付でやっていると答えました。
「えっ!薬局さんの負担も相当なものでしょー・・・」と、おじさんはびっくり言葉を失っていました。「メガネのこんな感じの・・・」と、ずっと来ていたスタッフのこともおっしゃっていました。
きっと、お薬にも、そのスタッフにも、いろいろとお世話になったことがあったのでしょう。なんとも表現できませんが、おじさんの頭の中にはいろいろとぐるぐるまわっていそうでした。

一緒にいらっしゃった女性には、炊き出しに来る人の数の変化について聞かれました。
バブル、リーマンショック、派遣切り、もしくは、年末年始、年度はじめ、ゴールデンウイークと、いろいろな変化があります。
かつて、中央公園にはずらっとテントが並び、芝の上には段ボールが並んでいましたが、今やきれいなものです。
炊き出しだって、ポケットパークの工事に伴い流浪の炊き出しとなり、都庁前の歩道の工事の時には終バスの出た後のバス停のくぼみを使って、お尻の後ろを車が通り過ぎて行く中でごはんを盛っていたのを思い出します。

いろいろなことがありましたが、続ける、ということは、すごいことです。僕は通うようになって15年ですが、海外留学のとき、地方に出向していたとき、しばし休んだりしています。
しかし、炊き出しは、毎週休まず、行われてきたわけです。

おじさんと女性は、そのまま炊き出しのボランティアをしてくださいました。


炊き出しは毎週続き、医療班も毎月続きます。
医療班は、「第2日曜日には医療班がいます」という約束を果たさなければいけません。
今回も、3年ぶりくらいに会った人が2名ほどいました。さすらいのマイペースの人と、知的障害とかありそうな人。あ、また戻ってきた!みたいに懐かしく。
みんな、それぞれのペースで生きています。そこにどんな事情があるのかは知りませんが、何かうまくいかないときに、戻ってくる場所がある。
「田舎」か「実家」かわかりまませんが、とにかく敷居が低く、開かれた場所でありつづけることが、役割なのではないだろうかと思います。


炊き出しにあわせた医療相談は、第2日曜日の夜です。
年内は、1013日、1110日、128日と続きます。
年末年始には、越年体制を組みますので、その前の12月は22日には越年前の医療相談を追加で行います。
集合は17時、水の広場(雨天時は都庁わき)です。


今後ともご協力のほど、よろしくお願いします。